西豪州乾燥地における植林地選定を目的とした表面流出モデルの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Runoff Model for Arid Land Afforestation in Western Australia
  • ニシゴウシュウ カンソウチ ニ オケル ショクリンチ センテイ オ モクテキ ト シタ ヒョウメン リュウシュツ モデル ノ カイハツ

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説明

近年の地球温暖化の対策技術の一つとして,乾燥地大規模植林による大気中CO2固定システムの構築が試みられている.乾燥地・半乾燥地は,地球上の陸地の約1/3に相当し,絶対的に雨水が不足しているために土地生産性が極端に低い.しかし,乾燥地では,多くの雨水が土壌に浸透せずに表面流出し,流れ込んだ集水池で無駄に蒸発している.表面流出水は,集めて植物の根域に浸透させることで植物成長に利用可能な水となる.それゆえ,乾燥地植林を行うには,植物利用可能な雨水(表面流出水)を有効利用できる適切な植林地選定が必要とされる.<br>本報告では,西豪州乾燥地に設定した数km程度の流域内での水挙動を表現することを目的とした独自の表面流出モデルの構築を行った.10 mメッシュでの数値計算を行うにあたり,計算誤差を無視するのに必要とされる時間差分値の限界値を策定した.ついで,乾燥地での降雨時の流出挙動の実測値を計算結果と比較することにより,本モデルの二つのフィッティングパラメータを決定した.以上により,流域内の水挙動を表現するモデルを構築できた.

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