ゾル‐ゲル法によるPdドープシリカ膜の開発と水素透過特性・耐水蒸気性の評価

  • 金指 正言
    広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門
  • 島田 千絵
    広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門
  • 佐野 充典
    広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門
  • 吉岡 朋久
    広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門
  • 都留 稔了
    広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrogen Permeation Performance and Hydrothermal Stability for Sol-gel Derived Pd-doped Silica Membranes
  • ゾル-ゲル法によるPdドープシリカ膜の開発と水素透過特性・耐水蒸気性の評価
  • ゾル ゲルホウ ニ ヨル Pd ドープシリカ マク ノ カイハツ ト スイソ トウカ トクセイ タイスイ ジョウキセイ ノ ヒョウカ

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抄録

ゾル–ゲル法によりPdドープシリカ膜を製膜し,水素透過特性,熱安定性,水素還元による気体透過特性の変化,耐水蒸気性について検討した.Pdドープシリカ膜のTEM観察より,Pdドープシリカ層の膜厚は80 nm程度であることが明らかになり,超薄膜形成が可能であった.また,Pdはシリカマトリックス中に,数nmから10 nm程度の大きさで分散していることが明らかになった.550℃空気雰囲気で製膜したPdドープシリカ膜(Si/Pd53/1)は,乾燥窒素雰囲気(500℃)で熱安定性を有するが,還元雰囲気(500℃, H2)でPdが凝集し,シリカネットワークの緻密化と粒界細孔を閉塞した.550℃水素雰囲気で製膜したPdドープシリカ膜(Si/Pd53/1)は,還元雰囲気(500℃, H2),水蒸気雰囲気(500℃, steam: 70 kPa)で高い安定性を有していた.

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参考文献 (46)*注記

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