安全文化─安全目標の設定とその実現に向けて日本の基本課題─

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タイトル別名
  • Safety Culture: Basic Issues in the Setting of Safety Goals and Their Realization in Japan
  • 安全文化 : 安全目標の設定とその実現に向けて日本の基本課題
  • アンゼン ブンカ : アンゼン モクヒョウ ノ セッテイ ト ソノ ジツゲン ニ ムケテ ニホン ノ キホン カダイ

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抄録

プロセスの安全確保には,技術の手段と並行して,非技術の手段があり,エンジニアには不得手な分野であるが,放置すれば,技術面での努力が水の泡になることがある.技術者倫理,規制行政とコンプライアンス,安全文化などにおいて,国際間の動向と,2011年福島原子力事故までに,日本の原子力で行われたことの間には,かなりの隔たりが観察される.日本は自ら,第1に明治期,第2に第二次大戦後に,欧米の文化を受け入れて変化した.いま,第3の変化の機会に直面しているのかもしれない.非技術の安全策を理解するための有効な学習方法は,一貫性のあるものであって,トピックごとの断片的な学習ではない.科学技術に関係する法の研究と教育の新しい方法,ならびに,学生および実務に従事するエンジニアのための,倫理観の転換を伴う倫理教育の改善,について提案する.

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