• 岡田 文太朗
    大阪大学大学院基礎工学研究科化学工学領域
  • 石丸 拓
    大阪大学大学院基礎工学研究科化学工学領域
  • 橋本 俊輔
    大阪大学大学院基礎工学研究科化学工学領域
  • 井上 義朗
    大阪大学大学院基礎工学研究科化学工学領域

書誌事項

タイトル別名
  • Reconsideration of the Concept of Fluid Mixing
  • リュウタイ コンゴウ ガイネン ノ サイコウ

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抄録

流体混合を考える場合,通常は異なる種類の流体物質が空間的に均一に混ざり合ったとき,混合が完了したと判断する.しかし,Belousov-Zhabotinskii反応(BZ反応)のような自発的かつ周期的な化学反応を行う流体系では,系内の微小流体要素は反応成分の物質量だけでなく,濃度変化の周期や位相といった周期的な運動モードを特徴付ける情報も併せ持つことができる.さらに,この種の情報は,流体要素の空間移動が無くても流体要素間の近接相互作用を通じて,周囲に伝播することができる.したがって,BZ反応を行う流体系を撹拌した場合には,通常の流体混合の場合とは異なる濃度パターンの時空間変化が観測される可能性がある.本研究では,ヨウ素の脱色反応,可逆な呈色反応とBZ周期反応を行う3種類の混合実験における濃度の時空間パターン変化の違いを比較しながら,流体混合に関する従来概念の再検討の必要性について考察する.

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参考文献 (15)*注記

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