ソフトセンサーとその逆解析を利用した新規フィードフォワード制御手法の開発

  • 木村 一平
    東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻
  • 金子 弘昌
    東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻
  • 船津 公人
    東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a New Feed-Forward Control Method Based on Soft Sensors and Inverse Analysis
  • ソフトセンサー ト ソノ ギャクカイセキ オ リヨウ シタ シンキ フィードフォワード セイギョ シュホウ ノ カイハツ

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抄録

プロセス産業では製品の品質改善や生産性の向上が求められており,そのためには設定値変更や外乱に対して迅速かつ安定に制御を行わなければならない.現在プロセス制御にはPID制御やモデル予測制御が広く用いられているが,制御パラメーターの最適化や実プロセスにおけるシステム同定には困難が伴い,コントローラーの最適なチューニングがされないまま非効率的に運転されていることが多い.本研究では日常の運転データから得られる情報を利用してより効率的なプロセス制御を行うことを目的として,ソフトセンサーモデルとその逆解析を利用した制御手法であるinverse soft sensor-based feed forward制御法(ISFF)を提案した.ISFFではプロセスの過去の運転データを用いて操作変数Uとプロセス変数Xを説明変数,yを目的変数としてソフトセンサーモデルを構築する.ここでXUy以外のプロセス変数である.Xをプロセスの運転条件に合わせて設定値としてモデルに入力し,逆解析を行うことでyの目標値を満たすための理想的なUの操作方法を決定する.CSTRのシミュレーターを用いたケーススタディを行い,yの設定値変更に対して提案手法が有効であることを示した.

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