書誌事項
- タイトル別名
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- Mechanistic View of Nature V (Series on Scientific View of Nature)
- 自然観-5-力学的自然観
- シゼンカン 5 リキガクテキ シゼンカン
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抄録
ニュートン力学の成立は実験科学の方法として,物理学のみならず自然科学の規範とされ,その後の自然科学のあり方を規定した。さらにその影響は自然科学ばかりでなく,自然観の転換とともに思想的にも社会的にも計り知れないものがある。特に,神を必要としない論理を獲得した科学は宗教から独立し,理性の時代を築いた。そして,宗教と科学の社会的地位が逆転する道を拓いたのである。また,機械論的自然観と原子論的自然観および数学的自然観の上に築かれた近代力学は,力学的決定論の自然観,すなわち力学的自然観を生んだ。力学的自然観は自然界のすべての現象は力学法則に従う必然的決定論的によって説明できるとするものである。この力学的自然観は18〜19世紀の間支配的となり,物理学の他の分野の理論形成に当然強い影響を及ぼした。その典型として,電磁気学を取りあげ,その成立過程における力学的自然観との係わりを詳しく視ることにする。最後に,熱統計力学と力学的自然観との関係にも触れる。
収録刊行物
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- 物理教育
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物理教育 45 (3), 141-146, 1997
日本物理教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679490389248
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- NII論文ID
- 110007490553
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- NII書誌ID
- AN0021972X
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- ISSN
- 24321028
- 03856992
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- NDL書誌ID
- 4246664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可