2つの回転円筒にのせた棒の運動を実験的に解析する

書誌事項

タイトル別名
  • An Experimental Analysis of the Motion of a Rod on Two Rotating Cylinders

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説明

同じ大きさの2つの円筒の軸を,水平かつ平行にして同じ高さに保持し,これを互いに反対方向内向きに回転させる.この円筒の上に棒をのせると,棒は長さの方向に単振動し,その周期の理論値はT=2π√L/μgとなる.ただし,μは動摩擦係数,gは重力の加速度,2Lは円筒の中心間距離である.これは興味ある単振動の例として,大学入試ではときどき出題されている.本稿ではこの運動の現象と理論との関係を実験にもとずいて考察した.その結果,理論値と実験値がよく一致したので報告する.この実験は手近かな機器を用いて手軽に実施できるうえに,多少の意外性もあるためか,高校生には好評である.「単振動」のまとめや発展学習として,ぜひ演示実験していただきたいと考えている.

収録刊行物

  • 物理教育

    物理教育 34 (4), 220-223, 1986

    日本物理教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679491646848
  • NII論文ID
    110007489566
  • DOI
    10.20653/pesj.34.4_220
  • ISSN
    24321028
    03856992
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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