プトレマイオス地球中心体系の今日的意味
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- 西村 秀雄
- 国際基督教大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Ptolemaic Geocentric System Revisited
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説明
プトレマイオスの地球中心体系(いわゆる天動説)は,精度の良い,すぐれた宇宙体系であった。これには,今日から見て次の二つの理由があると考えられる。第一に,プトレマイオスの地球中心体系は,地球を座標の基準として実は太陽中心体系を書き換えたものとなっていること,第二に,プトレマイオスが採用した「エクァント」というメカニズムは,諸惑星の運動に関するケプラーの第二法則を近似するものとなっていること,である。本稿では,これらの点を明らかにし,あわせて,先に足立武氏が本誌第36巻第3号において提唱された「Ωポイント」がこのエクァントにあたることを示す。
収録刊行物
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- 物理教育
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物理教育 37 (3), 194-197, 1989
日本物理教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679491767040
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- NII論文ID
- 110007489811
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- ISSN
- 24321028
- 03856992
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可