過去30年間の大学入試物理問題に現れた科学史的事項
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- 西條 敏美
- 徳島県立鳴門高等学校
書誌事項
- タイトル別名
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- Subjects Related to History of Science Which Appeared in Physics Tests of University Entrance Examination over the Past 30 Years
抄録
過去30年間(1951-1980)の大学入試物理問題に現れた科学史的事項とその傾向とを年度別に調査した.その結果によると,科学史的事項を含む問題は過去30年間ほぼ1,2題は毎年出題されているが,1960年代初期から探究の過程を科学史的に記述する出題形式へと質的変化を示すとともに,この時期から量的にもやや増える傾向が見られる.また,1970年代後半になるとさらに増える傾向が見られる.これらの傾向は,その時代的教育状況を反映している.全体を通して,最も多く出題された分野は,原子模型と原子構造ならびに光の粒子性と波動性に関する2分野であった.また,最も多く現出した人名は,アインシュタインとボーアであり,年代は20世紀のものが多かった.
収録刊行物
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- 物理教育
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物理教育 29 (1), 10-13, 1981
日本物理教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679492036608
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- NII論文ID
- 110007489078
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- ISSN
- 24321028
- 03856992
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可