小児の難治性てんかんの外科治療による行動障害の改善:子どもの行動チェックリストによる検討

  • 竹下 絵里
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 中川 栄二
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 新井 麻子
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 斎藤 義朗
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 小牧 宏文
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 須貝 研司
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 佐々木 征行
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
  • 高橋 章夫
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院脳神経外科
  • 大槻 泰介
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院脳神経外科
  • 井上 祐紀
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的障害研究部
  • 稲垣 真澄
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的障害研究部
  • 加我 牧子
    独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的障害研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement in Behavioral Problems in Children with Intractable Epilepsy Using the Child Behavior Checklist after Surgical Intervention

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説明

難治性てんかんの小児21例に対する外科治療前後での行動障害、不安・抑うつ症状の変化を、子どもの行動チェックリスト(CBCL)を指標として発作予後およびてんかん分類別に検討した。CBCL 2~3歳用で評価した5例中、発作が消失した4例で「発達」「注意集中」の改善を認め、発作が残存した1例では全体的に点数が悪化した。CBCL 4~18歳用で評価を行った16例中、発作が消失した12例で「思考の問題」「注意の問題」「非行的行動」「攻撃的行動」「外向尺度」「総得点」の有意な改善を認め、発作が残存した4例でも「外向尺度」「総得点」の改善を認めた。側頭葉てんかんでは「外向尺度」「総得点」の有意な改善を認め、頭頂葉てんかんでも「総得点」の改善を認めた。小児の難治性てんかんでは、外科治療によりてんかん発作の抑制だけでなく、特に併存する行動障害の改善が期待できる。<br>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 28 (3), 401-408, 2011

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (18)*注記

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