小児けいれん重積状態に対するミダゾラム静注療法の治療成績

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of Intravenous Treatment of Midazolam in Children with Status Epilepticus

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説明

1996年から2004年までの8年間に当科に入院したけいれん重積状態97例108機会に対するミダゾラム静注療法の有効性について検討した。基礎疾患はてんかん50機会、熱性けいれん37機会、急性脳炎・脳症10機会等であった。てんかん群においてミダゾラム使用群15機会と非使用群10機会の重積時間を比較検討したところ、ミダゾラム使用群で有意に重積時間が短縮していた。またてんかん群においてミダゾラムの有効率はジアゼパムの有効率を有意に上回っていた。ミダゾラムによる副作用はてんかんの1例で挿管を要しない軽度の呼吸障害を認めたのみで、小児のけいれん重積に対するミダゾラム療法は、安全であると思われた。小児のけいれん重積に対するミダゾラム療法の有効性の検討には今後さらなる症例の蓄積が必要であると思われた。<br>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 23 (2), 114-120, 2005

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (11)*注記

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