-
- 加藤 昌明
- 国立精神·神経センター武蔵病院精神科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Epilepsy and Sleep.
この論文をさがす
説明
てんかんと睡眠の関連を臨床的観点からまとめた。1) てんかん患者の睡眠は、中途覚醒や睡眠段階の移行が多く、レム睡眠が少ない。2) 強直発作や複雑部分発作はレム睡眠を減少させる。3) 睡眠関連てんかんはてんかんの1∼3割を占め、その半数が発作が睡眠中に限局した純粋睡眠てんかんである。純粋睡眠てんかんの長期経過は、覚醒中の発作が出現してくる率、発作消失率ともに約3割である。4) 強直間代発作は、ノンレム睡眠で多く、レム睡眠では起こらない。複雑部分発作はノンレム睡眠で多く、レム睡眠では少ないが、レムとノンレムの移行期に起こりやすい症例も存在する。5) 局在性棘波は多くの場合ノンレム睡眠で増加し、レム睡眠では減少するが、例外もある。6) 夜間発作性ジストニアは、睡眠障害の国際分類では睡眠時随伴症とされているが、近年はほぼてんかんと確定されつつある。定義を再検討する必要性を指摘した。
収録刊行物
-
- てんかん研究
-
てんかん研究 19 (3), 163-177, 2001
一般社団法人 日本てんかん学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679494515456
-
- NII論文ID
- 10010609912
-
- NII書誌ID
- AN10043823
-
- ISSN
- 13475509
- 09120890
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可