閾上での時間的加重

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タイトル別名
  • Supraliminal Temporal Summation in the Visual System
  • イキ ジョウ デ ノ ジカンテキ カジュウ

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抄録

従来扱われることの少なかった閾上での視覚系の時間的加重に関して、刺激の弁別と視覚マスキング法という2つの精神物理学的手法により検討した。持続時間と強度の積が一定である刺激群に対しては、閾と同様に閾上でも完全な時間的加重が生じ、またその限界点(閾上臨界持続時間)は刺激エネルギー水準により変化した。また同一のエネルギー水準で比較した場合、二重光に対する加重の限界点は、単一光に対するそれより短かった。これらのことは、閾上での視覚系の時間的加重のモデル構築の際の方向づけを与えるとともに、拘束条件を提供するものであると考えられた。

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