ウェーブレット縮退法を用いたMotion-JPEG2000のフリッカー低減(画像符号化,通信・ストリーム技術、一般)

  • 田中 敦
    電気通信大学電気通信学研究科情報通信工学専攻
  • 張 煕
    電気通信大学電気通信学研究科情報通信工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Flicker Reduction for Motion-JPEG 2000 Using Wavelet Shrinkage
  • ウェーブレット縮退法を用いたMotion-JPEG 2000のフリッカー低減
  • ウェーブレット シュクタイホウ オ モチイタ Motion JPEG 2000 ノ フリッカー テイゲン

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抄録

デジタルシネマの動画像符号化方式として,Motion-JPEG2000が既に採用されている.Motion-JPEG2000は,動き補償等のフレーム間符号化を行わないため,映像の編集や加工が容易であるという利点があるが,高圧縮時にフリッカーアーティファクトを生じるという問題があった.フリッカーアーティファクトは,ウェーブレット変換のシフト不変性の欠如に起因する輝度値の微小な変動によるちらつきとして感知される.本稿では,このフリッカーアーティファクトをランダム雑音として考え,時間方向にウェーブレット縮退法を適用する,フリッカーアーティファクトを低減する新しい手法を提案する.また,様々な動画像を用いてフリッカー低減処理を行い,得られた実験結果を主観的または客観的に評価する.さらに,使用するウェーブレット変換の種類、分解レベルや閾値処理等について考察する.最後に,従来法との比較を行い,本手法がフリッカー低減に効果があることを示す.

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