立体像の快適視差範囲と視機能の個人差(立体映像における人間工学的研究,及び立体映像技術一般)

  • 水科 晴樹
    情報通信研究機構ユニバーサルコミュニケーション研究所
  • 安藤 広志
    情報通信研究機構ユニバーサルコミュニケーション研究所

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between Disparity Range for Comfortable Viewing of Stereoscopic Images and Individual Differences in Visual Function
  • 立体像の快適視差範囲と視機能の個人差
  • リッタイゾウ ノ カイテキ シサ ハンイ ト シ キノウ ノ コジンサ

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抄録

立体映像の飛び出しによる不快感は個人差が大きい.本研究では立体像を快適に観視できる視差範囲の個人差が,視機能の個人差に由来すると考え,この両者の相関を調べた.その結果,瞳孔間隔が狭く,優位眼の視力が高く,調節刺激の単位変化に対する調節性輻輳(stimulus AC/A)の高い人ほど,快適視差範囲が狭いことが明らかになった.一方,疲労や不快感の原因と言われている調節・輻輳応答の不一致の個人差は,快適視差範囲の個人差と相関が見られなかった.また,立体像とともに呈示されている背景刺激は快適視差範囲に影響を与えること,特にランダムなパターンからなる背景刺激が快適視差範囲を狭くすることが明らかになった.

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