蚕卵の取扱いと中腸型多角体病発生との関係 (続報)
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- 横川 正一
- 埼玉県蚕業試験場川越支場
書誌事項
- タイトル別名
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- Further studies on the cytoplasmic palyhedrosis in silkworm larvae, <I>Bombyx mori</I>L., caused by inadequate treatments of eggs
抄録
1) 浸酸を行なう場合に, 浸酸時期が常法による適期より早くても遅くても, また催青にあたり温度が30℃のような高温, あるいは25℃との変温を行なうと, 中腸型多角体病を誘発するようである. また塩酸浸漬時間3~7分の範囲では, 浸漬時間の長短と本病発生率との間では, はっきりした傾向は認め難い.<BR>2) 越年卵の夏期の32℃のような高温保護と, 冬期活性化された越年卵の高温接触 (20℃に10~20日) とは, 中腸型多角体病を誘発する条件となる場合があると考えられる.<BR>3) 人工孵化の場合, 浸酸後の脱酸不完全は孵化には影響ないが, 中腸型多角体病の発生と関係するようである.
収録刊行物
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- 日本蚕糸学雑誌
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日本蚕糸学雑誌 33 (5), 394-398, 1964
社団法人 日本蚕糸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679507581312
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- NII論文ID
- 130003833715
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- ISSN
- 1884796X
- 00372455
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可