桑古条さし木の初期生育とさし床用土の水分含量との関係について

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  • The relationship of the soil water content of the cutting bed to the incipient growth of mulberry hard-wood cutting
  • ソウコジョウ サシキ ノ ショキ セイイク ト サシ ユカヨウド ノ スイブン

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抄録

桑古条さし木初期におけるカルスの形成, 発根および発芽・開葉とさし床用の水分張力 (pF) との関係を明らかにする目的で実験を行ない, つぎの結果を得た。<br>1. さし穂からの開葉数はNAA処理区 (100ppm α-NAA溶液, 24時間処理) および土壌水分の多い低pF域区においてまさったが, NAA処理区ではpF3.8~4.0区で, また無処理区 (水道水, 24時間処理) ではpF3.0~3.3以上の高pF区で開葉が認められなかった。<br>2. カルスの形成はNAAの処理に関係なくpF0区が0%, 無処理のpF3.8~4.0区が20%と劣った。しかし, pF1.6~3.0の範囲においては, いずれの区も100%の形成率が認められた。<br>3. 桑古条さし木の初期生育に対する好適土壌水分は, 最小容水量 (≈24時間ほ場容水量) 付近に相当するpF2.0前後にみられ, この時の気相率は約20%であった。

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