大腿切断者の伸び上がり歩行に関する分析

書誌事項

タイトル別名
  • Biomechanical analysis of the vaulting gait of a trans-femoral amputees
  • —伸び上がり歩行の特徴と健側下肢との関連性について—
公開日
2010
DOI
  • 10.11267/jspo.26.35
公開者
日本義肢装具学会

この論文をさがす

説明

本研究では,大腿切断者の伸び上がり歩行を運動・運動力学的視点から分析し,その特徴と健側下肢へ及ぼす影響について明らかにすることを目的とした.伸び上がり歩行は,主に前額面での左右骨盤の上下動の異常として観察される.そこで,左右の上前腸骨棘のマーカをもとに,前額面での左右の骨盤の上下動の軌跡を示し,左右上前腸骨棘の上下動の差を計算した.その結果,大腿切断者は,健側の立脚中期に左右の骨盤が大幅に上方へ移動し,義足側の立脚中期には健側骨盤のみが上昇することがわかった.また,骨盤が最上方に移動したこの時期,健常者とは逆に骨盤の左右差が最大となる.したがって伸び上がり歩行とは,単脚支持期の際に骨盤が大きく上方に移動する動作であり,なかでも健側単脚支持期に義足側の上方移動が顕著に現れることが明らかとなった.伸び上がり歩行が歩容の異常として著明に観察される理由としては,健常者歩行においては,骨盤が平行に保たれる単脚支持期に,左右差が最大となる全く逆の特徴を示すことが挙げられる.また,健側立脚中期に健側および義足側が伸び上がることにより,立脚期率と歩幅の左右の対称性が崩れ,健側の股・膝および足関節に様々な影響が現れた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679515276288
  • NII論文ID
    130004564876
  • DOI
    10.11267/jspo.26.35
  • ISSN
    18840566
    09104720
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ