再び注目を集める「超薄型ジャッキ(フラットジャッキ)工法」

  • 赤間 淳一
    極東鋼弦コンクリート振興(株) プロジェクト部
  • 加藤 武彦
    極東鋼弦コンクリート振興(株) プロジェクト部
  • 中村 雅之
    極東鋼弦コンクリート振興(株) 技術部

書誌事項

タイトル別名
  • Super thin-type Flat Jack
  • フタタビ チュウモク オ アツメル チョウウスガタ ジャッキ フラットジャッキ コウホウ

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説明

超薄型のフラットジャッキは,1938年にプレストレストコンクリート(PC)の祖であるEugene Fressynet博士(フランス)により発明され,70年を過ぎた現在も世界中で使用されている。構造は,周囲に半円形の凹みを有する2枚の薄い軟鋼板を溶接により接合したもので,外周部に注入口と排出口を有している。その原理は,注入口より液圧をかけて,ジャッキの両面は互いに引き離されるように変形し,大きな揚力が発生する。狭あいな場所で使用可能であり,構造が単純で故障がなく,軽量で低価格という特長がある。重量物の支持,移動,クリープ変形の修正等の他に,橋梁支承の交換工事や建築物の免震化工事に使用されている。今後,フラットジャッキの独特の特徴を生かし,構造物の設計や施工計画において,新しい発想に基づく,時代のニーズにあった合理的な使用方法が創造されることが期待される。

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 49 (2), 18-24, 2011

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

参考文献 (6)*注記

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