短いあと施工アンカーボルトの性能確認試験

  • 藤田 知高
    国土交通省国土技術政策総合研究所 道路研究部 道路構造物管理研究室
  • 玉越 隆史
    国土交通省国土技術政策総合研究所 道路研究部 道路構造物管理研究室
  • 春田 健作
    (社)プレストレスト・コンクリート建設業協会((株)富士ピー・エス)

書誌事項

タイトル別名
  • Performance Confirmation Test of Secondary Execution Short Anchor Bolts
  • ミジカイ アト セコウ アンカーボルト ノ セイノウ カクニン シケン

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説明

耐震補強として,縁端拡幅用の鋼製ブラケットあるいは落橋防止ケーブル設置用の鋼部材を既設のコンクリート橋脚へあと施工アンカーボルトによって固定する場合がある。あと施工アンカーボルトは既設コンクリートへの深い削孔を要し,内部鋼材を傷つける危険があるなど施工性には課題がある。そのため,主としてせん断力が支配的な構造への採用を念頭に,定着長を150mmまで短くしたあと施工アンカーボルトの基礎的な性能を検討した。その結果,浅い位置でのコンクリートの引張破壊を防止するか,破壊起点より深部におけるアンカーボルトの付着耐力をコーン状破壊耐力以上確保すること,加えて表層の局部的な圧壊を防止することができれば,せん断抵抗が支配的な構造に用いることで,ある程度信頼性のある耐荷性能を期待できる可能性が示された。

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 47 (11), 11_33-11_40, 2009

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

参考文献 (3)*注記

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