自動車運転中の車載情報機器操作によって生じる精神的負担の評価のための呼吸指標の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Respiratory-Related Indices for Assessing Drivers' Mental Strain Induced by Operating IVIS in Actual Driving
  • ジドウシャ ウンテン チュウ ノ シャサイ ジョウホウ キキ ソウサ ニ ヨッテ ショウジル セイシンテキ フタン ノ ヒョウカ ノ タメ ノ コキュウ シヒョウ ノ ケントウ

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抄録

実車運転中にカーナビ操作課題を行う際に生じるドライバーの精神的負担の評価のための呼吸指標の有効性について検討した.男性10名を対象に,テストコース上で先行車を追従する運転をしながらカーナビ操作を遂行してもらい,5水準の難易度の異なるカーナビ操作を課した際の呼吸活動を胸部および腹部で計測した.計測した呼吸活動データから9種の呼吸指標群(呼吸数,呼吸振幅,呼吸速度,吸気速度,呼気速度,タイミング,ドライブ,分時換気量,呼吸不安定性)を算出した.加えて,課題条件ごとにNASA-TLXを用いて主観的な精神的負担を得た.主観的な精神的負担を分散分析した結果,カーナビ操作条件の主効果が認められ,多重比較の結果,カーナビ操作の難易度の上昇に伴い精神的負担が増加していたが,カーナビ操作の難易度に対する呼吸指標の変化は呼吸指標毎で異なっており,なかでも呼吸数が最もドライバーの精神的負担を反映していることを確認した.

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 52 (3), 124-133, 2016

    一般社団法人 日本人間工学会

参考文献 (5)*注記

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