都市鉄道のカルバートトンネルを対象とした断面修復工法の開発と展開

  • 平間 昭信
    飛島建設(株) 土木事業本部 エンジニアリング部 インフラ・防災グループ
  • 福井 賢一郎
    阪急阪神レールウェイ・テクノロジー(株) 土木部
  • 川端 康夫
    飛島建設(株) 土木事業本部 エンジニアリング部 インフラ・防災グループ
  • 山岸 隆典
    デンカ(株) 青海工場 セメント・特混研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Application of Cross-Section Repair Method for Culvert Tunnels of Metropolitan Railways
  • トシ テツドウ ノ カルバートトンネル オ タイショウ ト シタ ダンメン シュウフク コウホウ ノ カイハツ ト テンカイ

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説明

高度成長期を経て,これまで多量に建設されたコンクリート構造物の合理的な維持管理が必要となっており,近年においては地下鉄などの鉄道トンネルでのコンクリート劣化が問題となっている。鉄道トンネルの断面修復工事では,電車が止まっている夜間での工事であることから,施工終了から供用までの時間が短い。このことから,断面修復材には良好な強度発現とともに,確実な施工が求められる。本稿は,練り混ぜたモルタルに硬化促進剤を混合させて吹き付ける断面修復工法を鉄道トンネルの補修に適用するために,室内実験やフィールド実験を行い,材齢初期における断面修復材の強度発現性状を改善した内容について取りまとめた。開発した断面修復工法では,急硬材および硬化促進剤などを適切に組み合わせることにより,コテ仕上げ可能時間15分を確保しつつ,材齢3時間では5 N/mm2を超える圧縮強度を得られることを確認できた。

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 54 (2), 149-155, 2016

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

参考文献 (1)*注記

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