大腸集検における精検としての注腸X線検査による早期大腸癌描出能の検討

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  • Usefulness of Barium Enema Examination for Detection of Early Colorectal Cancer after Mass Survey with occult blood test

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抄録

大腸集検で精密検査を指示され, 一次精検として注腸X線検査を行い, 二次精検として全大腸内視鏡検査を実施し診断された早期大腸癌77例106病変を対象とし, 注腸X線検査による早期大腸癌描出能を深達度.腫瘍径・肉眼形態・部位別に検討した。早期大腸癌の注腸X線描出率は72.6%であった。腫瘍径11mm以上またはsm癌の病変では良好な描出能が得られ, 注腸X線検査は大腸集検の精検方法として有用であると考えられた。今回の検討では深部大腸, 腫瘍径10mm以下, 表面型の早期大腸癌の描出能が不良であった。描出不能原因は前処置の不良によるものと, 腸管の重なり, 二重造影像の不良, 造影剤の腸粘膜への付着不良などの撮影手技によるものであり, 今後改善が必要と考えられた。

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