鍼刺激による屈折変化非依存性の視力向上効果

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タイトル別名
  • Acupuncture stimulation improves visual acuity without refractive change
  • ハリ シゲキ ニ ヨル クッセツ ヘンカ ヒイソンセイ ノ シリョク コウジョウ コウカ

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説明

鍼治療による視力向上には近視度数軽減を伴わないことが多く、 機序が不明である。 そこで、 水晶体屈折度変化のない被験者に対する鍼刺激効果について検討した。 当附属病院眼科にて白内障手術を施行された患者30例 (平均年齢73歳) を対象とした。 鍼刺激は合谷・太陽・上睛明穴 (経穴群)、 もしくは上記経穴の外方 (又は上方) 1cmに置鍼を10分間行い (シャム群)、 鍼刺激前後の裸眼/矯正視力を測定した。 また、 縮瞳の影響を除去するため、 散瞳剤点眼後に鍼刺激前後の視力を測定した (n=4)。 両群において裸眼/矯正視力とも鍼刺激後に有意に向上したが、 群間に有意差はなかった。 散瞳下では視力向上がみられず、 矯正視力の変化量において散瞳群と無散瞳群の間に有意差が認められた。 鍼刺激の縮瞳作用により屈折調節不可能な高齢者においても視力向上することが示唆された。

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参考文献 (17)*注記

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