大腸がん検診とセットにしたペプシノゲン法 (PG法) による胃がん検診の試み

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  • A Mass Screening Trial for Stomach Cancer using Serum Pepsinogen Test in Combination with Mass Screening for Colorectal Cancer by Fecal Occult Blood Test

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抄録

平成8年度からそれまで行政まかせであった大腸がん検診事業を医師会が受託し, 各医療機関で検診の奨励と検体の収集を行い, 同時に希望者には住民基本健診等で得られた血清によりペプシノゲン法 (以下PG法) による胃がん検診を実施した。その結果, 大腸がん検診の受診率は前年2%から11.7%と6倍増し, がん発見者数も5名から32名と増加, 発見率も0.34%と良好であった。一方PG法による胃がん検診は初年度, 受診者7479名 (受診率11.1%) 中がん発見者数18名 (発見率0.24%, 要精検率26.3%) で同年のX線法による発見者数9名 (同0.24%, 同14.9%) の2倍となった。固定化, 低迷化しつつある胃・大腸がん検診に対して医師会を窓口としたこのセット検診は多項目, 個別検診化に添うものであると共に, 費用効率の面からもPG法の導入は極めて有用と考えられた。

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