新長崎漁港の流動構造に及ぼす流況制御ブロックの影響について

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新長崎漁港では, 近隣の水産加工工場からの排水, 水産物の蓄養筏増設に起因する底質汚濁および防波堤による港内外の海水交換の阻害などによって, 将来の水質悪化が懸念されている. そのような中, 小松ら (1997) が提案している流況制御ブロックを用いた海水交換促進技術に関する実証実験が2001年5月に実施され, 60基の流況制御ブロックが沈設された. 本論文では, ブロック沈設前の2000年5月から沈設後の2002年12月にかけて実施された流動構造の現地観測について報告する. その結果, ブロック設置前後の残差流の鉛直断面分布, 潮流楕円および残差環流等の変化から, 流況制御ブロックは海水交換促進効果を有することが確認された.

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