進行性筋ジストロフィー症における血清CPK,ミオグロビン値の希釈効果について

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タイトル別名
  • The dilution effect of serum creatine phosphokinase and myoglobin in progressive muscular dystrophy.

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抄録

デュシャンヌ型進行性筋ジストロフィー症(DMD) 3例,同保因者(DMD difinite carrier) 5例,先天性筋ジストロフィー症(CMD) 4例,多発性筋炎(PM) 1例の合計13例について,血清クレアチンフォスフォキナーゼ(s-CPK)値,血清ミオグロビン(s-Mb)値の希釈効果について検討した. s-CPK値の希釈効果は,DMD例のみに著明に認められ,希釈倍数が高いほど高値となり, 200~300%以上を示した. 一方s-Mb値は,CMD 1例,DMD保因者2例を除く10例に何らかの希釈効果を認めたが,症例によりまちまちでその効果に一定の傾向は見られなかった. しかしDMD例では希釈倍数が高いほど低値となった.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 18 (5), 418-420, 1986

    THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY

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