軽症胃腸炎関連けいれんに対する少量carbamazepine療法

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タイトル別名
  • Low-Dose Therapy with Carbamazepine for Convulsions Associated with Mild Gastroenteritis

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説明

軽症胃腸炎関連けいれんに対するcarbamazepine (CBZ) の有用性を検討した.対象は当科に入院した軽症胃腸炎関連けいれん16例 (男6例, 女10例, 9カ月~3歳, 平均1.7歳).方法は確定診断後ただちにCBZ5mg/kg/回を1日1回の内服を開始し, 下痢が治癒するまで継続投与した.CBZ投与前に16例中13例はdiazepam製剤を, 1例はdiazepam+phenobarbitalを単回あるいは複数回投与されていたが, けいれんは再発していた.CBZ投与前のけいれん回数は2~8回 (平均4.1回) だった.CBZ投与後15例にけいれんの再発はなかった.1例で15分後に1回のけいれんがみられた.CBZ投与期間は2~9日 (平均6.4日) で, CBZ投与は軽症胃腸炎関連けいれんに対し著効した.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 37 (6), 493-497, 2005

    THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (19)*注記

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