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- 奥山 聡子
- 東京国際大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Foreign Capital Inflow and Twin Crises
- ガイコク シキン ノ リュウニュウ ト フタゴ ノ キキ
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説明
1997年にアジアで発生した危機は, 通貨危機が短期間で深刻な銀行危機に発展するという新しいタイプの危機であった。本稿では, アジアにおいてこのような双子の危機が発生する要因となったのが, 外国資金の流入であることを理論モデルによって示した。外国資金の多くは, 短期の外国通貨建て負債として銀行に流入した。そのため多くの銀行が通貨のミスマッチと期間のミスマッチのダブルミスマッチを抱えることとなった。本稿は, そのような状況で, 外国通貨建て負債の流出と通貨価値の下落が同時に発生すると, 銀行の預金返済額が急増し, 銀行が短期間のうちに流動性危機に陥ることを示した。そして, 国内信用量が多い経済では, 外国通貨建て負債が多いほど, 金融システムと自国通貨価値の脆弱性が増すことを示した。
収録刊行物
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- 国際経済
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国際経済 2008 (59), 76-94, 2008
日本国際経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679536002432
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- NII論文ID
- 130005297388
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- NII書誌ID
- AN00088982
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- ISSN
- 18844359
- 03873943
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- NDL書誌ID
- 9804653
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可