蜂蜜及び花粉に関する研究(第4報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Honey and Pollen. Part IV
  • ハチミツ オヨビ カフン ニ カンスル ケンキュウ 4
  • On the Sugar Composition of Nectar and Nectar from the Stomach of Honeybees
  • 花蜜及び蜜嚢中の蜜の糖組成について

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抄録

タバコ(東山種),オオマツヨイグサ,フジウツギ,カワラナデシコ,ニチニチソウ,ムラサキツリフネ,クサキョウチクトウの花蜜の糖をPPCでしらべた結果,タバコ,フジウツギ,ニチニチソウ,ムラサキツリフネ,クサキョウチクトウの花蜜からフラクトース,グルコース,シュクロースの3種の糖が認められ,またオオマツヨイグサはシュクロースのみ,カワラナデシコはフラクース,グルコース,シュクロースの3種の糖の他に3種のオリゴ糖が認められ,そのうち1種はケトース含有オリゴ糖であった.<br> またPPCからの切抜きによりタバコとムラサキツリフネの花蜜中の各糖の分離定量を行った.<br> さらにタバコの花蜜の糖をCarbon CCで分別及び定量を行った結果,シュクロースが最も多く,次にグルコース,フラクトースがほぼ同量含まれ,またごく微量のケトース含有オリゴ糖1つを認めた.<br> 次に蜜嚢中の蜜を集めPPC法による糖の分離定量を行った.<br> 以上の結果から蜜嚢の蜜は一般に花蜜に比べシュクロースがいくらか減少してグルコースとフラクトースが増加し,それが蜂蜜になるとシュクロースはごく少量になり,グルコース,フラクトース,その他のオリゴ糖に転移するものと思われ,これらの変化は酵素や温度作用によるものと考えられる.

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