魚体組織の腐敗生産物に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Putrefactive Products of Fishes Tissues
  • Part I. On the Turbid Phenomena in Colorimetric Determination of Trimethylamine by DYER's Method
  • (第1報) DYER法によるトリメチルアミンの定量を阻害する溷濁現象について

抄録

1) 魚体の各組織を試料としDYER法によるTMA定量を行つた所,比色液に溷濁現象が現れ測定が不可能となる事をしばしば経験した.この溷濁は一般に組織の腐敗過程に現れ,しかもその間に消長のある事を認めた.<br> 2) 溷濁の生成と強度は試料の種類と処理別によつて異り一般に水浸試料では顕著に起り,又〓游性魚類の幽門垂,賢臓,脾臓等に強く認められるがサメ肉には認められなかつた.<br> 3) 溷濁生成物質の出現には試料のpH条件が重要な関係を有し,一般に好適生成pHは6~6.5前後にあり8以上及び5以下では殆ど生成しない.<br> 4) 溷濁生成物質は酢酸第二水銀処理により原液中のTMA量に影響を及ぼす事なく完全に除去される故,この処理によりいずれの試料でもDYER法による定量が出来る事を確めた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679539512704
  • NII論文ID
    130001215082
  • DOI
    10.1271/nogeikagaku1924.30.9_531
  • ISSN
    18836844
    00021407
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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