Studies on the eggs, larvae and pupae of genus Aphytis (Hymenoptera Aphlinidae)

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本研究は日本において柑橘やその他有用果樹に大害を与えているトビイロマルカイガラムシChrysonrphalus bifasciculatus FERRIS及びミカンマルカイガラムシPseudaonidia duplex COCKERELLの重要な天敵群中,特に内部寄生性のAphytis属の3種について卵・幼虫・蛹及び産卵習性について論述したものである.<BR>Aphytrs japonicus DEBACK and AZIM及びAphytissp.はトビイロマルカイガラムシに寄生し,Aphytis cylindratus COMPEREはミカンマルカイガラムシに寄生する.前2種はカイガラムシの腹面中央部に産卵する.卵の大きさはA.japonicusが長さ0.1125mm,巾0.075mm,Aphytis sp.が長さ0.1375mm,巾0.075 mmで,卵の先端は弓状に突出する.1個体のカイガラムシに1~5個産付する.A.cylindratusは背面中央部(殻の下側)に産卵する.長さ0.159mm,巾0.075mmで1個体のカイガラムシに1~12個産付する.3種とも孵化に3~5日間を要する.<BR>幼虫はうすい黄白色で,A.japonicasとA.sp.では,長さ05mm,巾0.5mmであるが,A.cylindratusでは長さ0.225mm,巾0.15mm(何れも孵化後第4日目に測定)の大きさである.幼虫期間は10~15日である.成熟幼虫は前蛹に変るまえにメコニアを排出する.黒褐色でtorpedo型.その大きさはA.japonicusとA.sp.では長さ0.115mm,巾0.07mm,A.cylindratusは長さ0.25mm,巾0.1mmである.<BR>前蛹は1~2日間で短い.大きさはA.japonicusとA.sp.は長さ0.54mm,巾0.3mm,A.cyiindratusは長さ1.05mm,巾0.55mmである.<BR>蛹はA.japonicusはうすい黄金色で淡緑色の複眼と赤い単眼を有する.大きさは長さ0.68mm,巾は0.33mmである.A.sp.は複眼赤く,翅芽,中胸側板及び付属肢は褐色.大きさは長さ0.85mm,巾は0.37mmである.A.cylindratusは淡緑色の複眼,中胸側板,翅芽及び付属肢はうすい褐色で,大きさは長さ1.25mm,巾0.5mmである.

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  • CRID
    1390282679542822016
  • NII Article ID
    130003637049
  • DOI
    10.4241/kyubyochu.8.22
  • ISSN
    18840035
    03856410
  • Text Lang
    en
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • OpenAIRE
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