奄美大島に侵入したシロスジオサゾウムシのサトウキビ栽培地域における発生状況

書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of the Asiatic palm weevil, <i>Rhabdoscelus similis</i>(Chevrolat), (Coleoptera: Rhynchophoridae)in the sugarcane cultivation area of Amami-Oshima Island
  • アマミ オオシマ ニ シンニュウ シタ シロスジオサゾウムシ ノ サトウキビ サイバイ チイキ ニ オケル ハッセイ ジョウキョウ

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説明

奄美大島に侵入が確認されたサトウキビの害虫シロスジオサゾウムシについて,発生状況を明らかにするためにトラップを用いた分布調査を行った。サトウキビほ場に設置した44地点のトラップのうち成虫が捕獲された地点は2地点(発生地点率4.5%)であり,17地点のうち9地点で捕獲のあったヤマドリヤシ群落(発生地点率52.9%)より少なく,また捕獲頭数も少なかった。捕獲のあったサトウキビほ場から被害茎は確認されず,また,捕獲のあったヤマドリヤシ群落とサトウキビほ場は近接していたことから,サトウキビほ場で捕獲された成虫はヤマドリヤシ群落から誘引されたか,または侵入したばかりの個体と推測された。今後,ヤシ類の植栽により増殖したシロスジオサゾウムシがサトウキビほ場に侵入し定着する可能性が考えられることから,発生動向に注意するとともに,今回調査した奄美大島北部以外の地域やサトウキビが栽培される他離島における発生調査も必要と思われた。

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参考文献 (2)*注記

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