岡山県の促成栽培ナスにおけるミナミキイロアザミウマ個体群に対する各種薬剤の殺虫効果

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タイトル別名
  • Effect of several commercial pesticides on the survival of <i>Thrips palmi</i> Karny collected from eggplant greenhouses in Okayama Prefecture, Japan
  • オカヤマケン ノ ソクセイ サイバイ ナス ニ オケル ミナミ キイロ アザミウマ コタイグン ニ タイスル カクシュ ヤクザイ ノ サッチュウ コウカ

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抄録

岡山県の促成栽培ナスにおけるミナミキイロアザミウマ10個体群の成虫および2齢幼虫に対する殺虫効果を10種の殺虫剤について検討した結果,ピリダリル剤の効果が最も高く,次いでエマメクチン安息香酸塩剤の効果が高かったが,一部個体群では効果が低く,感受性低下が疑われた。 ネオニコチノイド系剤(イミダクロプリド剤,アセタミプリド剤,ニテンピラム剤),IGR 系剤(クロルフルアズロン剤,フルフェノクスロン剤,ピリプロキシフェン剤),クロルフェナピル剤およびスピノサド剤の殺虫効果は,成幼虫共に総じて低く,広域で感受性が低下していると考えられた。また,主要薬剤2剤のLC50値を調査した結果,スピノサド剤は8個体群で高く,感受性が著しく低下していた。一方,エマメクチン安息香酸塩剤は全個体群で低く,感受性低下は確認されなかったが,常用濃度で効果が低かった一部個体群の値が,他の地域より高いことから,今後の感受性低下が懸念される。

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