読書行為の次元 : 成人を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー

  • 國本 千裕
    慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
  • 宮田 洋輔
    慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
  • 小泉 公乃
    慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
  • 金城 裕奈
    慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
  • 上田 修一
    慶應義塾大学文学部

書誌事項

タイトル別名
  • Dimensions of Reading : Findings from a Focus Group Interview to Adults
  • ドクショ コウイ ノ ジゲン セイジン オ タイショウ ト シタ フォーカス グループ インタビュー

この論文をさがす

抄録

本研究は読書の行為に焦点を当て「読書とはいかなる行為であるのか」を明らかにすることを目的としている。既存の読書研究は,読書の対象や,児童や生徒に対する読書指導といった側面に焦点を当てるものが多かった。これに対して本研究は,個人の行う読書は様々な次元からなる行為であると考え,成人を対象として読書の次元を明らかにしようと試みた。20代から40代の計29名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを5回実施し,発言を分析した結果,読書とは,対象(何を読むのか)に加えて,志向(なぜ・何のために読むのか),行動(どのように読むのか),作用(読んだ結果何を得るのか),場所(どこで読むのか)の五つの次元から成る行為であることが明らかになった。特に対象は,物理的媒体,ジャンル,内容評価といった観点からみられる可能性が示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ