当科アレルギー外来において過去 2 年間にアレルゲン免疫療法を開始した患者の現況

  • 原口 美穂子
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 後藤 穣
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 若山 望
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 吉野 綾穂
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 村上 亮介
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 草間 薫
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 大久保 公裕
    日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Our experience with 134 patients who started allergen immunotherapy during the past two years at Nippon Medical School Hospital

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説明

過去 2 年間に当科アレルギー外来にてアレルゲン免疫療法を開始した 134 例を対象とし、年齢性別、治療抗原、治療内容、注射回数、副作用、治療効果につき報告した。患者の年齢は 30 歳から 50歳に多く、人数に男女差はみられなかった。治療抗原はスギ単独が 54 例 (40.3%)、スギ+ハウスダストが 36 例 (26.9%) と多かった。各抗原とも 2 段階、3 段階のステップアップを行ったが、開始量、維持量には個人差がみられた。合計 3,481 回の注射で 5回 (0.14%)、134 例中 5 例 (3.7%) に副作用がみられた。脱落症例は 22 例 (16.4%) であり、うち 11 例が抗原増量中の脱落であった。スギのアレルゲン免疫療法を行った患者のうち約 27.7 %が 2012 年スギシーズン中の薬物療法を必要としなかった。

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 59 (3), 93-100, 2013-05-20

    耳鼻と臨床会

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