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- 尾方 昇
- 日本専売公社小田原製塩試験場
書誌事項
- タイトル別名
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- Removal of Copper, Zinc and Lead in Sea Water and Common Salt
- カイスイ オヨビ ショクエン チュウ ノ ドウ , アエン オヨビ ナマリ ノ ジョキョ
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抄録
(1) 海水に対する銅, 亜鉛, および鉛の溶解度をpH8~9 の範囲で測定した結果, 通常の海水濃度に比較しきわめて大きな溶解度を示し, 特殊な汚染でなければろ過によって除去する乙とは不可能であった.<BR>(2) 海水が銅, 亜鉛, または鉛により, 飽和点まで汚染されていても, この海水から製造された食塩中の含量は10ppm以下と推定される.<BR>(3) 銅, 亜鉛, および鉛によって汚染した食塩は, 溶解後pH9でろ過し, 再結晶するととにより, 食塩中の含量はいずれも15ppm以下になると推測される.<BR>(4) 海水中の銅, 亜鉛, および鉛イオンはpH7以上で, 水酸化第二鉄, 水酸化アルミニウム, または水酸化マグネシウムによる撰集処理を行なうことにより, ほぼ完全に除去できる.<BR>(5) 海水の撰集処理は, 高濃度の汚染海水においても鉄またはアルミニウムイオン12mg/l, または水酸化ナトリウム (1N) 5ml/lの添加で充分である.<BR>(6) 撰集処理における共沈速度は比較的速やかであり, その温度効果は小さい.<BR>(7) 高濃度食塩水中の銅, 亜鉛, および鉛の除去に対しでも, 水酸化第二鉄, 水酸化アルミニウム, または水酸化マグネシウムによる凝集処理はきわめて有効である.
収録刊行物
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- 日本塩学会誌
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日本塩学会誌 17 (5), 239-244, 1964
日本海水学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679573766656
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- NII論文ID
- 130004742517
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- NII書誌ID
- AN00186063
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- ISSN
- 21870322
- 03695646
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- NDL書誌ID
- 9143731
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可