放射線グラフト重合法によるレーヨン基材のホウ素除去用キレート繊維の作製

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タイトル別名
  • Preparation of Rayon-Based Chelating Fiber for Boron Removal by Radiation-Induced Graft Polymerization
  • ホウシャセン グラフト ジュウゴウホウ ニ ヨル レーヨン キザイ ノ ホウソ ジョキョヨウ キレート センイ ノ サクセイ

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抄録

放射線グラフト重合法を適用して,レーヨン繊維にグリシジルメタクリレート (GMA) をグラフト重合した.つづいて,付与したポリGMA鎖にN-メチルグルカミン (NMG) を固定し,ホウ素除去用レーヨン基材キレート繊維を作製した.得られた繊維のNMG基密度は,1.9 mmol/gであった.同様に,6-ナイロン繊維にNMGを1.9 mmol/gの密度で固定したナイロン基材キレート繊維も作製した.2種類の繊維を高さ10 mmで充填したカラムにホウ素溶液を流通させ,ホウ素吸着性能を評価した.150 mg-B/Lの供給液濃度に対する平衡吸着容量は,どちらの繊維でも一致し,15 mg-B/gであった.一方で,空間速度40 h-1でのレーヨンおよびナイロン基材キレート繊維の動的吸着容量は,それぞれ9.4および4.5 mg-B/gであった.

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