核共鳴ブラッグ散乱による放射光の超単色化
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- 菊田 惺志
- 東京大学工学部物理工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Ultrafine monochromatization of synchrotron radiation by nuclear resonant Bragg scattering
説明
電子蓄積リングから得られる放射光は,ふつう分光結晶などによって単色化して利用されることが多いが,そのバンド幅は1~10eV程度である.それに対して,最近,挿入型光源であるアンジュレーターの導入によりX線源がさらに高輝度になり,核共鳴ブラッグ散乱を用いてμeV以下のバンド幅にまで超単色化することが可能になった.ここでは,核共鳴ブラッグ散乱の特徴的な現象,57Feを富化したヘマタイト結晶からの核共鳴ブラッグ散乱の観測例,共鳴核を含む完全結晶,GIAR膜,多層膜などの核モノクロメーターの機能,核共鳴散乱線を利用した研究の展望などについて述べる.
収録刊行物
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- 応用物理
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応用物理 62 (7), 683-690, 1993
公益社団法人 応用物理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679574013440
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- NII論文ID
- 130003430689
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- COI
- 1:CAS:528:DyaK2cXhslOguw%3D%3D
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- ISSN
- 21882290
- 03698009
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可