グレイコードに基づく量子化を用いた非可逆画像符号化

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  • Lossy Image Coding with the Quantization Based on Graycode
  • グレイコード ニ モトヅク リョウシカ オ モチイタ ヒカギャク ガゾウ フゴウカ

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抄録

本稿では,グレイコードに基づく量子化の手法,および予測符号化あるいはウェーブレット 変換とこの量子化を組み合わせた非可逆画像符号化の手法を提案する. グレイコードとは差が1である二つの整数を表すコードが1ビットしか異ならないようなコードで,一つのビットを反転させたコードが表す数と元のコードが表す数との平均が 反転させたビットより上位のビット列のみで表現できるという特徴がある. 本手法ではこれらの特徴を用いて,符号化すべき値の量子化誤差が一定範囲内になるように量子化を行う. 量子化された値は四分木や算術符号を用いて符号化される. ここでは,JPEG,JPEG2000と本手法とを圧縮率と画質の関係において比較した. 本手法は,前処理として予測符号化を用いた場合にはJPEGよりも優れた性能を示し,更にウェーブレット変換を組み合わせた場合には高画質圧縮においてJPEG2000と同等 もしくはより優れた性能を示した.

収録刊行物

  • 画像電子学会誌

    画像電子学会誌 35 (5), 469-477, 2006

    一般社団法人 画像電子学会

参考文献 (15)*注記

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