多孔性ポリテトラフルオロエチレンチューブを用いたガス状亜硝酸の連続発生法

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タイトル別名
  • Development of a Continuous Generation System for Gaseous Nitrous Acid Using Porous Polytetrafluoroetylene Tube
  • タコウセイ ポリテトラフルオロエチレンチューブ オ モチイタ ガスジョウ アショウサン ノ レンゾク ハッセイホウ

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抄録

動物曝露実験等に使用するために、ガス状亜硝酸を大量(15 L/分)に、かつNO2等の他の窒素酸化物の副生の少ない連続発生法を開発した。すなわち、硫酸と亜硝酸ナトリウム溶液をベリスタルティックポンプで送液し、両液を合流させた後、ガラス管内に装着した多孔性ポリテトラフルオロエチレン(ポアPTFE)チューブに流すと、混合液はポアPTFEチューブ内を流下しガラス管外へ排出される。一方、発生したガス状亜硝酸はポアPTFEチューブ壁面を拡散通過してガラス管内へ移動する。密閉したガラス管内にキャリアガス(クリーンエアー)を送風して、発生したガス状亜硝酸を曝露チェンバーに送り込んだ。しかし、発生したガス状亜硝酸には約2割のNOと1割のNO2が含まれた。NOやNO2の副生を減少させる方法やその条件を検討した結果、硫酸と亜硝酸ナトリウム溶液を大量のキャリアガス中に飛散、ミスト化して、それをポアPTFEチューブ内に流し、壁面ろ過する事により、発生した窒素酸化物中のガス状亜硝酸の存在比を95%まで上げることができた。発生するガス状亜硝酸の濃度は亜硝酸ナトリウム溶液濃度および送液速度と良い相関関係があった。また、硫酸が低濃度ではその対数濃度とガス状亜硝酸の濃度とに相関関係があったが、高濃度では関係しなかった。また、発生した窒素酸化物中のガス状亜硝酸の存在比は送気速度が速いほど向上した。

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参考文献 (22)*注記

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