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- 谷 伊織
- 東海学園大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Trends in Personality Psychology
- 人格部門 パーソナリティに関する研究の動向と課題
- ジンカク ブモン パーソナリティ ニ カンスル ケンキュウ ノ ドウコウ ト カダイ
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説明
本稿では,この1年間に発表された日本のパーソナリティ心理学領域における研究のレビューを行った。過去1年間の研究動向をみると,以下の動向と問題が明らかとなった。まず,研究について分類・整理を行ったところ,研究される内容には一定の偏りが存在しており,パーソナリティそのものの構造や発達に関する研究が比較的少ないことが課題であると考えられた。一方,ライフステージごとのパーソナリティの機能や,パーソナリティと不適応・適応との関連については盛んに研究が行われていることが示された。ただし,これらは一時点の横断研究が多く,因果関係を明らかにするためには縦断研究や無作為化比較実験が求められよう。パーソナリティの測定については,質問紙法による尺度構成の研究が多く見られたが,既存の尺度と類似したものが多く,それらの分類や整理が必要であると考えられる。一方,Implicit Association Testやバウムテストといった質問紙法以外のアプローチはさらなる展開が期待されるだろう。
収録刊行物
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- 教育心理学年報
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教育心理学年報 54 (0), 30-44, 2015
一般社団法人 日本教育心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679611616256
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- NII論文ID
- 130005095103
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- NII書誌ID
- AN00057901
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- ISSN
- 21863091
- 04529650
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- NDL書誌ID
- 026683803
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可