提示方法の相違が商品の感性評価に与える影響

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近年、通信販売やインターネットによる商品の購入が日常的に行われるようになった。商品には、形状や色彩など視覚情報から直接評価できるモノに加え、「手になじみそう」とか「持ちやすそう」など視覚情報から間接的に評価が行われるモノも多い。例えば、包丁は柄の太さや形状などの形態要素や素材などに起因する動的な使いやすさや好みなどの感性的評価が重要であるといわれている。画像情報を主とするメディアを介した場合、この種の評価には今までの経験や知識から推測せざるを得ない。ここでは実物提示と比較しながら、平面的な画像提示と立体的な画像提示の違いが化粧用コンパクトの感性的評価に及ぼす影響を実験的に検討する。被験者は、各提示方法についてそれぞれ17名の女子学生である。提示方法ごとに8種類のコンパクトに対して15の印象語による感性的評価を行った。分析の結果次の事柄が明らかになった。 (1) 実物提示による評価では、触覚的な情報が評価の因子として優位にあることが明らかになった。 (2) 2つの画像による提示方法は実物提示に比べて感性的評価の明瞭性が低下し、有意な差が存在していた。 (3) 触覚因子は、感性評価に及ぼす説明変数としての順序性で、平面的画像提示が立体的画像提示よりも実物提示に近い構造になっていることが分かった。

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  • CRID
    1390282679612173696
  • NII Article ID
    130001819449
  • DOI
    10.5989/jsgs.36.supplement_95
  • ISSN
    18846106
    03875512
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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