セルオートマトンによる再氷結を考慮に入れた氷解現象のアニメーション
説明
近年の計算機の高速化とCG技術の向上によって, CGで表現できる範囲は大きく広がった. 計算機の高速化に助けられ, レンダリング技術は物理学での法則を多く取り入れることが可能になり, それによって緻密な映像を短時間で得ることが出来るようになってきた. 一方で, 複雑化するモデリング作業は依然多くが手作業であり, モデリング作業の補助を目的とした研究が重要性を増しているように思える. <BR>本研究ではこういったモデリングの労力を軽減するために自然物の形状, 特に氷の氷解過程の形状を自動でえることを目指した. たとえば, きれいな四角の氷より解けかけた氷の方がモデリングは面倒であり, また角が解けかけて丸味を帯びた氷の方が自然な印象を与えることが出来るであろう. これを実現するためにCellular Automatonの考えを導入し, 単純な状態遷移規則を用いて氷解現象の疑似シュミレーションを行なった. また, 従来の研究1) での欠点を補うために氷が解けることによって生まれる水の存在と, その移動, そして再氷結といった過程を導入し, その有効性を確かめた. それと同時に計算方法の改良によって高速化もはかった.
収録刊行物
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- 図学研究
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図学研究 36 (Supplement), 61-64, 2002
JAPAN SOCIETY FOR GRAPHIC SCIENCE
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679612233600
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- NII論文ID
- 130001819412
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- ISSN
- 18846106
- 03875512
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可