神経心理学と大脳白質神経路研究との接点
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- 石合 純夫
- 札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座
書誌事項
- タイトル別名
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- Neuropsychology and hodology: neural network of language and spatial attention
- ―言語と空間性注意の神経ネットワーク―
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説明
<p>神経心理学は,局在性脳損傷によって起こる様々な症候を分析し,病巣との関連から脳の働きを知ろうとする臨床神経心理学を基本として発展してきた.症候論に加えて,近年は機能画像研究や拡散テンソルトラクトグラフィー等の脳画像研究や脳神経外科の覚醒下手術における知見の集積により,神経心理学は,巣症状の考え方から神経ネットワークとしての捉え方へと変化してきている.急性に起こる症状はしばしば一過性であり,神経ネットワークの構成部分のうち,損傷されても機能脱落が慢性的とならない部位は少なくない.本稿では,神経心理学と大脳白質神経路研究とを融合させる方向で,左半球の言語の神経ネットワークと右半球の空間性注意のネットワークについて考えてみたい.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 33 (1), 25-34, 2017
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679615702400
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- NII論文ID
- 130006846551
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可