共引用分析による特許価値の推移

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タイトル別名
  • The Transition of Patent Value Using the Co-citation Analysis
  • キョウ インヨウ ブンセキ ニ ヨル トッキョ カチ ノ スイイ

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抄録

近年,企業の技術開発戦略において,無形資産である特許の価値をいかに評価するかが,重要な課題となっている。この評価手法の一つとして,特許の被引用数が多いほど特許価値が高いとする「引用分析」があり,その中でも,共通の被引用特許に引用されている特許を特許クラスターとして抽出し,その自社被引用比率などにより特許価値を分析する「共引用分析」が注目されている。この評価手法は大変興味深いものであるが,未だ分析手法が精査されておらず,特に特許価値を評価する分析フレームワークが提示されていないため,分析結果の検証も不十分である。本研究は,特許価値評価の手法として共引用分析に着目し,分析手法を精査し,特許価値評価の分析フレームワークを提示する。本研究の目的の一つ目は,適切な範囲でクラスタリングすることにより,価値が顕著な特許を確実に抽出することである。さらに,二つ目は,特許の価値を的確に把握した上で,特許の価値の推移を分析することにより,コアテクノロジー及び競争力(優位性)の変化を判断することである。本研究では,米国特許を用いて,株式会社東芝の特許を対象に実証分析を行う。

収録刊行物

  • 研究 技術 計画

    研究 技術 計画 20 (4), 345-354, 2006

    研究・イノベーション学会

参考文献 (8)*注記

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