形状と底屈制御機構の異なる装具が下垂足歩行立脚相における足関節モーメントに及ぼす影響

  • 小原 謙一
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 伊勢 眞樹
    倉敷中央病院 リハビリテーション科
  • 江口 淳子
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 石浦 佑一
    川崎医療福祉大学 医療技術学部リハビリテーション学科
  • 植田 幸一
    橋本義肢製作株式会社

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Plastic Ankle-Foot Orthoses that Have Different Shapes and Mechanics for Plantar-Flexion Control on the Ankle Joint during the Stance Phase of Drop-Foot Walking
  • ケイジョウ ト テイクツ セイギョ キコウ ノ コトナル ソウグ ガ カスイソク ホコウ リッキャクソウ ニ オケル ソクカンセツ モーメント ニ オヨボス エイキョウ

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説明

本研究の目的は,形状と底屈制御機構の異なる装具・継手が歩行中に発生する足関節モーメントを明らかにすることである。対象は,下肢関節可動域に制限の無い52歳男性で,局所麻酔剤により人工的に一時的な腓骨神経麻痺を生じさせた。装具は,Tamarack継手(L85)付きP-AFO(T85)と油圧制御継手付きP-AFO(GSD),および継手の無い靴べら式P-AFO(SHB)を使用し,これらと健常歩行および下垂足(DF)歩行を比較した。その結果,立脚初期では,SHBおよびT85は健常歩行と比較して大きなモーメントを発生し,GSDはDFと同程度であったことより,GSDは補助モーメントをほとんど発生していないと考えた。これらの結果は,継手の機能を最大限に発揮させるためには,足板が踵部からMP関節部までを覆うことで反力によるモーメントを足継手に伝えることが重要であることを示唆していた。<br>

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参考文献 (13)*注記

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