杖歩行練習に対する視覚的プロンプトの有効性

  • 明崎 禎輝
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 山崎 裕司
    高知リハビリテーション学院 理学療法学科
  • 松田 司直
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 吉本 好延
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 吉村 晋
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 浜岡 克伺
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 中田 裕士
    厚生年金高知リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 佐藤 厚
    高知女子大学 生活科学部健康栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • The Effectiveness of a Visual Prompt for T-Cane Gait Training of a Cerebrovascular Dementia Patient
  • ツエ ホコウ レンシュウ ニ タイスル シカクテキ プロンプト ノ ユウコウセイ

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説明

本研究では脳血管性認知症を呈した症例に視覚的プロンプト法を用いた杖歩行練習を実施し,杖歩行の手順獲得に対する有効性について検討した。研究デザインはシングルケースデザインを用いた。始めにジェスチャー・口頭指示期,次に歩行前と歩行中に杖歩行の手順を記載した紙を症例に提示する視覚的プロンプト期,最後に視覚的プロンプトを提示しない消去期を設けた。結果,ジェスチャー・口頭指示期では,ほとんどの歩行周期で手順の誤りを認めたが,視覚的プロンプト期では手順の誤りは0回に激減し,消去期でも0回を維持した。これらのことから,本症例において,視覚的プロンプト法は杖歩行の手順獲得に向けた有効な方法であることが示唆された。<br>

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参考文献 (14)*注記

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