臨床的体幹機能検査(FACT)の開発と信頼性

  • 奥田 裕
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 荻野 禎子
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 小澤 佑介
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 原田 慎一
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 江連 亜弥
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 内山 靖
    群馬大学 医学部保健学科理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Reliability of Functional Assessment for Control of Trunk (FACT)
  • リンショウテキ タイカン キノウ ケンサ FACT ノ カイハツ ト シンライセイ

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説明

臨床的体幹機能検査(FACT: Functional Assessment for Control of Trunk)を開発し,信頼性を明らかにすることを目的とした。FACTは体幹にかかわるパフォーマンスの可否を判定するもので,10項目20点満点で構成されている。脳卒中者23例を対象として,理学療法士5名でペアを作り,別々にFACTを実施した。検者間信頼性について,合計点では級内相関係数(2,1),項目毎の合致率は%と κ係数を用いて検討した。内的整合性はクロンバックの α係数を用いた。合計点は検者間で高い信頼性を認めた(ICC(2,1)=0.96)。項目毎では87~100%の一致率が示され, κ係数は0.62~1で臨床導入が可能な信頼性を有することが示された。また,クロンバックの αは0.81であった。FACTは体幹機能をパフォーマンスによる得点尺度で捉えることができ,治療指向的な検査法の一つとして臨床,研究両分野での適用が期待される。<br>

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被引用文献 (12)*注記

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参考文献 (23)*注記

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