脊髄損傷者の身体イメージの変化に関する質的研究  ‐胸髄損傷一例によるM-GTAを用いた検討‐

  • 佐藤 剛介
    畿央大学大学院 健康科学研究科 奈良県総合リハビリテーションセンター リハビリテーション科
  • 千葉 郁代
    奈良県総合リハビリテーションセンター リハビリテーション科
  • 乾 康浩
    奈良県総合リハビリテーションセンター リハビリテーション科
  • 久保 徳昌
    奈良県総合リハビリテーションセンター リハビリテーション科
  • 熊谷 奈緒子
    畿央大学大学院 健康科学研究科 奈良県総合リハビリテーションセンター リハビリテーション科
  • 藤田 浩之
    畿央大学大学院 健康科学研究科
  • 森岡 周
    畿央大学大学院 健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Qualitative Research on Changes in the Body Image of Patients with Spinal Cord Injury -Study Using M-GTA for a Patient with Thoracic Spinal Cord Injury-
  • 脊髄損傷者の身体イメージの変化に関する質的研究--胸髄損傷一例によるM-GTAを用いた検討
  • セキズイ ソンショウシャ ノ シンタイ イメージ ノ ヘンカ ニ カンスル シツテキ ケンキュウ キョウズイソンショウ イチレイ ニ ヨル M GTA オ モチイタ ケントウ
  • -Study Using M-GTA for a Patient with Thoracic Spinal Cord Injury-
  • ─胸髄損傷一例によるM-GTAを用いた検討─

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抄録

〔目的〕外傷性脊髄損傷では,損傷後に幻肢や異常感覚など身体イメージの障害が生じるが,リハビリテーションによって動作能力が獲得される。本研究では脊髄損傷者の身体イメージの変化を明らかにすることを目的とする。〔対象と方法〕第12胸髄完全損傷,対麻痺の一症例に対して,インタビューを実施し修正版グラウンデット・セオリーアプローチを用いて分析した。〔結果〕「残存域と麻痺域の感覚」,「知覚している感覚モダリティ」という2項目の概念が挙がった。〔結語〕運動に起因する残存域の体性感覚や,視覚によって麻痺域を知覚することで,障害された身体イメージが変化していく可能性が考えられた。また,麻痺域の異常感覚も身体認識を行うために使用し,それらを変化させながら身体イメージが構築されていくことが推測された。<br>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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